ストレスが引き起こす病気

ストレスとは何か?
簡単に解説します

ストレスとは何か?簡単に解説しますストレスとは、外部からの刺激によって生じる緊張状態のことを指します。
適度なストレスは心身に良い影響を与えますが、過度・慢性的なストレスは、身体の健康、心の健康を害するおそれがあります。
ストレスは、決してゼロにはなりません。私たちが心身の健康を守るためには、不要なストレスの原因を回避したり、ストレス解消したりすることで、過度・慢性的なストレスを抱えないようにすることが大切になります。

ストレスの種類と
現れるサイン

ストレスは大きく、身体面、心理面、行動面において症状・傾向として表出します。これらの症状・傾向は、ストレスが溜まっているサインと捉えることができます。

身体面

  • 頭痛

  • 肩こり、腰痛
  • 腹痛、下痢
  • 動悸
  • 食欲不振
  • 不眠
  • 疲労感、疲れやすさ など

心理面

  • 抑うつ気分

  • 不安感、焦燥感
  • イライラ、怒りっぽい
  • やる気がなくなる など

行動面

  • 遅刻や欠席の増加

  • ケアレスミスの増加
  • 飲酒量、喫煙量の増加
  • 無謀な運転 など

心と身体のストレスチェック

ストレスが溜まっていることは、意外と自分では気づけません。
「もしかして」と感じた時には、以下のリストでストレスチェックをしてみましょう。

軽いストレス症状

  • 胃もたれ

  • 頭が重い感じ
  • 疲れ目
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 目覚めが悪い
  • めまい、立ちくらみ
  • 夢をよく見る(覚えていることが多い)
  • 風邪が長引く
  • 湿疹がよく出る

重いストレス症状

  • 疲れやすさ

  • 抑うつ気分
  • 食欲不振、過食
  • 興味、関心の低下
  • 喜びを感じにくい
  • 不眠、過眠
  • 集中力、決断力の低下
  • 罪悪感、自責の念
  • イライラ、怒りっぽい、焦燥感
  • 自傷、自殺のことを考える

ストレスの原因

ストレスの原因は、多岐にわたります。あらゆることがストレスの原因になると言っても過言ではありません。ここでは、よく見られる原因についてご紹介します。

仕事

残業や休日出勤、ミスによる叱責や自責の念、待遇への不満、責任の重さ、やりがいのなさなど、さまざまなことがストレスの原因になります。

人間関係

職場や学校、家庭などを含め、すべての人間関係は、ストレスの原因となる可能性があります。もちろん良い影響もたくさん受け取れますが、合わない人とは、一緒にいるだけ・連絡をとるだけでストレスになってしまう可能性があります。

家庭環境

家族同士の不和、経済的困窮、家族の依存症、DV、子育て・介護などが問題になることが多くなります。掃除や洗濯といった家事そのものにストレスを感じる人もいます。

睡眠不足

睡眠不足は、心身を疲弊させるストレスの原因です。日中の活動に影響を及ぼし、不安や心配からさらに睡眠不足になってしまうこともあります。また睡眠障害は、うつ病との深い関係があります。

デジタル化

世の中のデジタル化が進み、誰もがスマホを持っています。便利になった反面、膨大な情報量が逆にストレスになるという人もいます。楽しむものであるはずのSNSの利用で気づかぬうちに疲れている人、ストレスをためている人も少なくありません。

ストレスを溜め込みやすい
人の特徴

ストレスをため込みやすい人の特徴は、大きく分けると2通りあります。

せっかち・
負けず嫌いな人

  • いつも予定がいっぱいで時間に追われている・予定を詰め込みすぎてしまう
  • 自分の思い通りにならなかった時にイライラしてしまう
  • 競争心が強く、遊び半分の勝負でも必死になる

穏やか・
つい遠慮してしまう人

  • 自己肯定感が低い・褒められても「自分なんて」と思ってしまう
  • 穏やかに過ごすために我慢することが多い・不平不満を口にしない
  • 無趣味・まわりが楽しんでいる時に一緒になって楽しめない

ストレスをうまく発散できる性格になれる?

ストレスをうまく発散できない男性性格というものは、基本的に長年の積み重ねによって形作られるため、簡単に変えることはできません。しかし、「感情の受け止め方」を意識することで、ストレスをうまく発散できるようになることがあります。 簡単に言えば、腹が立つ時はその腹立ちを受け止める、悲しい時にはその悲しみを受け止める、ということです。自然に湧いてくる感情をコントロールしようとすること自体が、逆にストレスとなってしまうためです。 もちろん、暴言を吐いたり、誰かに八つ当たりをしてはいけません。感情をそのまま行動に移してしまうと、それもまた、自分を責めるきっかけとなります。 行動は抑制しつつ、感情はそのまま受け止めることが、ストレスをうまく発散するための第一歩です。

ストレスが引き起こす病気

うつ病

ストレスを原因して発症する代表的な精神疾患です。適応障害とは異なり、原因となる環境から離れるだけでは改善しません。
慢性的な気分の落ち込み、意欲や関心の低下、食欲不振・過食、睡眠障害、集中力の低下、イライラ、不安など、心身のさまざまな症状を引き起こします。



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 自律神経失調症

自律神経の乱れによって引き起こされるさまざまな心身症状の総称です。
ストレスの他、不規則な生活、一部の疾患(更年期障害など)が原因となります。症状としては、頭痛、めまい、耳鳴り、しびれ、多汗、倦怠感、疲労感、動悸、不安感、抑うつ気分、無気力、イライラなどが挙げられます。

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不安障害・パニック障害

不安障害のうち、パニック障害、強迫性障害は、ストレスが発症に関与しているとの指摘があります。
パニック障害では、原因の分からない突然の激しい不安、動悸、呼吸困難、めまいといった症状が現れます(パニック発作)。また発作時の恐怖から、不安が大きく、常態化します。
強迫性障害では、自分でも過剰だと理解しながら、強迫観念を持ったり、強迫行為を繰り返したりします。一例として、鍵・ガスを閉め忘れたと思い込み(強迫観念)、何度もチェックする・何度も帰宅する(強迫行為)といったケースが挙げられます。

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燃え尽き症候群

それまで目標を持ち努力してきた人が、その目標を達成したり、期待した結果が得られないことをきっかけとして、突然やる気を失ってしまった状態です。アスリートなどによく使われる言葉ですが、ごく普通の仕事をしている方、学生にも見られます。

適応障害

職場、学校、家庭などで自分の置かれた環境に適応できないストレスによって、抑うつ気分、不安感、焦燥感、怒り、多汗、めまいなどの症状、無断遅刻・欠席、出社拒否・不登校などの問題行動を引き起こします。

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無気力症

やる気を持って働いていた方が、急に仕事に対して無気力となることを指します。一般に「五月病」と呼ばれ、実際に5月のGW明けくらいから増えてきます。社会人だけでなく、学生にも見られます。

アルコール依存症

長期の大量の飲酒によって、アルコールなしでは気分が良くならないほど依存してしまった状態です。手や全身の震え、発汗、吐き気・嘔吐、高血圧、イライラ、集中力の低下、幻覚などの症状を引き起こします。そしてストレスは、しばしば習慣的な飲酒のきっかけになります。

不眠症

布団に入っても寝付けない「入眠困難」、夜中に繰り返し目が覚める「中途覚醒」、異様に早く目が覚める「早朝覚醒」、寝ているはずなのに疲労が抜けない・熟睡感がない「熟眠障害」などの総称です。慢性的な不眠症は、うつ病などの原因となることもあります。

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蕁麻疹

かゆみを伴うぷっくりとした湿疹が突然現れ、数時間以内に消失する病気です。
ウイルス感染、アレルギー、ストレスなどを原因とします。

ストレスの解消方法

気を使わない人と過ごす時間を増やす

ストレス解消たくさんの知り合いを持つ人でも、心から安心して同じ時間を過ごせるという相手はそう多くありません。忙しい毎日の中で、そういった方と過ごす時間が短くなっていないでしょうか?困った時にも人を頼れないと、どうしてもストレスは大きくなってしまいます。悩みを相談するかどうかは別として、できるだけリラックスして、同じ時間を過ごしてみてください。

好きなこと・趣味に
時間を費やす

好きなこと、趣味に没頭している間は、悩みを忘れることができます。また何かに没頭することは、ストレスの解消法としてうってつけです。大人になると「新しく始める」ことのハードルが高くなりますが、趣味がないという人も、思い切って何かにチャレンジしてみましょう。

美味しいもの・甘いものを少しだけ食べる

美味しいものを食べることでストレスを解消している人は少なくありません。また甘いものを食べると、セロトニンの合成が高まることから、ストレスの軽減が期待できます。
健康志向が広まる現代では、美味しいもの・甘いものを厳しく制限している人が少なくありませんが、ストレスを感じた時には、少しだけ食べてみるのも良いかと思います。

湯船につかり、よく眠る

夏場などはついついシャワーでお風呂を済ませることが多くなりますが、ストレスを感じた時にはぜひ入浴をおすすめします。
ややぬるめのお湯に、20~30分、ゆっくり浸かります。血行促進や疲労回復、リラックス、寝つきの改善といった効果が期待できます。

心身の状態が不安定な方は、お気軽に当院までご相談ください

心身の状態が不安定な方は、お気軽に当院までご相談ください私たちは生きている以上、完全なストレスフリーで生きていくことはできません。誰もが日々、ストレスを感じたり、解消したりといったことを繰り返しながら生活しています。そのため、どのくらいストレスが溜まった時に受診したらいいのか分からない、というお声をしばしば頂戴します。 ストレスそのものは目に見えませんが、大きくなるとイライラ、気分の落ち込み、不眠、動悸、腹痛、下痢など、さまざまな症状として現れてきます。こういった心身の症状が現れストレスに原因があると思われる時、あるいは原因の見当がつかない時には、ぜひ一度当院にご相談ください。もちろん、はっきりとした症状が現れる前にご相談くださっても結構です。