- このようなお悩みはございませんか?
- 職場のメンタルヘルス
- メンタルヘルス不調の原因
- 職場のストレスが限界のサインと症状
- 職場でストレスを感じたら?
- 統合失調症について
- 統合失調症になりやすい人
- メンタルヘルス不調の治療
- 職場のメンタルヘルスに関するQ&A
このようなお悩みはございませんか?
- 上司や同僚、部下との人間関係で悩んでいる
- ついつい仕事を引き受けてしまい辛い状況になっている
- 出社前になると憂うつになる
- 仕事を辞めたいが家族を守らなければならない葛藤がある
- 転職前のイメージと現実とのギャップで悩んでいる
- 退職後の人生に漠然とした不安がある
簡単に休めない、休職できない、残業が多い、年齢を重ねてからの転職が難しい現状の中で、私たちは大なり小なり職場でストレスを抱えています。
それがあまりにも重いものであったり、何カ月、何年にも及ぶものである場合、心身への影響もまた大きくなります。
上記のような職場でのお悩みがございましたら、お早目にご相談ください。
職場のメンタルヘルス
自分では処理しきれないほどの業務を抱え込む、ノルマや課題を達成しようと限界を超えて頑張っているのに結果が出ない、周りからなかなか認められない、残業時間がどんどん長くなっていく、人間関係で悩み、孤立し、周りに相談もできない。そのような状態の方はいませんか?あるいはそのような方は周りにいませんか?
過労や過度なストレス負荷は要注意のサインです。精神的に辛い状況が持続しているにもかかわらず、何らかの対応をせずにその状況を放っておくことで、うつ状態・うつ病に陥る恐れがあります。
メンタルヘルス不調の原因
仕事で精神を病むような状態に陥る、精神的苦痛をもたらす原因は様々です。
例えば、職場においては、昇進や昇格・配置転換などによる役割・地位の変化、上司や部下との対立・パワハラ・セクハラ(男性、女性関係なく)などの人間関係のトラブル、長時間労働や人事異動などによる仕事の質・量の変化などが挙げられます。
また職場以外においては、家庭や人間関係などのトラブル、金銭問題、大切な人の病気などの自分以外の出来事、住環境や生活の変化などが挙げられます。
職場のストレスが限界のサインと症状
ストレスが限界に達した時に出る症状は? 鬱になりかけのサインは? うつ病になる前に早めに気づいて対応したい、というご質問・ご意見を頂くため、うつ病の初期症状としてよく見られるものを以下に挙げさせていただきます。
ケアレスミスが多くなる
うつ病の症状として、他の人から見てもわかりやすいものの一つが、仕事上のパフォーマンスが以前より低下してくることです。今までその人がしなかったようなケアレスミスが目立つようになります。仕事に対する集中力が低下し、注意力は散漫になります。書類上の誤字や脱字、計算ミス、期日の間違いや忘れ、仕事の要領が悪くなることなどあります。
また、仕事上だけではなく、家庭やプライベートでも、家事でのうっかりミスが増える、車の運転時には不注意から事故を起こす、あるいは事故に遭いやすくなってしまいます。
同僚との会話を避ける
今まで、明るく社交的だった人が、表情が暗く消極的になり、人と関わりを避けるようになります。自分から同僚に話しかけない、会議などでの発言をしない、食事や飲み会なども避けるようになり、性格が以前と違って暗く物静かな人になったような印象を受ける場合もあります。
遅刻や当日欠勤が多くなる
精神的に意欲の低下や憂鬱感に加えて、職場が近づくと動悸が起こる、息苦しくなるなどの身体的な症状が出てきて、仕事への行き渋りから、遅刻、早退、欠勤が増えていきます。事前の連絡なく、当日欠勤や遅刻が見られるようになった場合は注意が必要です。職場が合わない、職場がストレスだと感じ、仕事に行きたくない気持ち、ひいては仕事をやめたい思いが強まり突然退職を申し出るケースもあります。
離席が多くなる
うつ病のある人は他人との接触を避けるようになり、それに伴って離席も増えます。 大勢の社員が同じフロアで仕事をしている空間がいたたまれなくなり、休憩時間ではなくても席を離れてしまうのです。
また、注意力や集中力が低下しているため、仕事に打ち込めず、頻繁に席を離れる場合もあります。
机が散らかりはじめる
机の上が散らかり始めたら、それはうつ病のサインです。注意力が散漫になっているため、整理整頓がうまくできなくない、あるいはやる気の低下から、整理整頓がどんどん後回しになってしまいます。 自宅でも同居人などがいない限り、整理整頓ができず散らかったまま、といった状態になります。机の上に資料が山積みになっていたり散乱している、 探し物がなかなか見つからなかったりしていませんか?
今一度、あなたのデスクの状態を確認してみてください。
電話の受け答えができなくなる
会うことはもちろんですが、人と会話すること自体がおっくうになり、また注意力、集中力、思考力の低下から電話でもうまく会話ができなくなります。受け答えが緩慢になったり、沈黙が増えてしまいます。
自ら電話してこない、会社や知人が電話をしても出ない、折り返し電話をかけてこない、メールの返信でさえ億劫になり、頻繁な電話やメッセージに対してさらにストレスを感じるというケースもあります。
このような症状が出ている場合は、うつ病を疑った方がいいでしょう。
自分を責めるような発言が増える
うつ病になると自分への自信がなくなり、自分を責めるような発言が増えます。
「私なんて必要ない」「周りの人に迷惑ばかりかけている」などの発言が増えてきたら、要注意です。
イライラして投げやりな態度をとる
精神が不安定になったり気分が落ち込んだりすることによって、イライラしやすくなり、投げやりな態度を取りやすくなります。
具体的には、貧乏ゆすりをしたり舌打ちが増えたりすることなどが挙げられます。上司や同僚に反抗的になる、人によっては、周囲が引いてしまうほど声を荒げたり、暴力的になる場合もあるようです。
最近イライラしていると感じたら、注意してください。
職場でストレスを感じたら?
以上挙げさせていただいたものは、仕事のストレス限界のサインでもあり、実際は、うつ病の初期の症状かどうかを見分けるのは容易ではありません。
あなたも、以下のようにうつ病かどうかの区別がつかずに悩んではいないでしょうか?
- 仕事で嫌なことがあったら憂鬱になるのは当たり前だ
- 仕事がはかどらなくなったのは、自分のやる気と努力が足りないせいだ。だからもっと頑張るべきだ
- ミスが増えたのは、自分の注意が足りてないせいだ。だから自分が悪いんだ
- やる気が起きないのは自分の気合が足りてないだけだ
治療が必要なうつ病かどうかについて知りたい方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。
診察や心のストレスチェックなどにより、治療の必要性の判断や、対応についてご提案させていただきます。仮に、うつ病であったとしても、初期症状の段階でなら、治療的介入により早期に改善が目指せます。
統合失調症について
私たちが笑ったり、起こったり、泣いたりと喜怒哀楽を示したり、さまざまな感情を持ったりすることができるのは、脳機能が正常に働いているためです。この脳機能がうまく働かず、思考・感情・行動などをまとめられない状態(統合の失調)が長期にわたって続く病気のことを、統合失調症と言います。100人に1人が発症する、身近な精神疾患です。特に、20~30代での発症が目立ちます。
職場は私たちの生活の中で多くの時間を過ごす場所であり、ストレスや人間関係などが心の健康に大きな影響を与えることがあります。統合失調症は、こうした環境要因に加えて、遺伝や生物学的要因などが重なることで発症すると考えられています。職場でのメンタルヘルスを理解し、適切なサポート体制を整えることは、統合失調症の早期発見や治療にとって非常に重要です。
統合失調症は、その症状の現れ方、経過などから、以下のように分類できます。
妄想型
代表的な症状に幻覚、妄想が挙げられ、その内容は被害的・誇大的であることが多くなります。
感情や会話などでの問題は少ないものの、刺激に過敏になる、怒りっぽくなる、恐怖心・猜疑心を抱きやすいという傾向が認められます。
特に、30歳前後での発症が目立ちます。
破瓜(はか)型
思考が解体し、感情の抑制の低下、まとまりのない言動が認められるタイプです。会話や行動が支離滅裂であったり、喜怒哀楽の感情の起伏が乏しかったりといった傾向が見られます。
特に、10~20代での発症が目立ちます。「解体型」とも呼ばれます。
緊張型
著しい神経運動障害を特徴とするタイプです。急に大きな声を叫ぶ、身体が不自然な姿勢のまま動かなくなるといった症状が見られます。またこれらの症状は治療によって治まっても、しばらくすると再発してしまうというケースが少なくありません。
20歳前後に、突然発症することが多くなります。
統合失調症になりやすい人
統合失調症は、誰にでも起こりうる精神疾患ですが、発症のリスクが高い人には共通する特徴や要因がいくつか見られます。これらの要因が必ずしも発症につながるわけではありませんが、職場でのメンタルヘルスを考える上で知識として理解しておくことが重要です。
- 控えめな人、内向的な人
- 人の言動に傷つきやすい人
- 人とのコミュニケーションが苦手な人
- 大きなストレスを抱えている人
- 仕事を任された時など、必要以上にストレスを感じる人
- ストレスを解消せず溜め込んでしまう人
メンタルヘルス不調の治療
心身の症状、また患者様の置かれた状況に応じて、薬物療法、カウンセリングなどを行います。
必ずお薬を飲んで治療するとは限りません。第三者である医師に話をして、状況を整理するだけでも楽になることがあります。
「治療を受ける」というよりも、まずは「話をきいてもらう」というおつもりで、リラックスしてお越しください。
職場のメンタルヘルスに関するQ&A
メンタル不調が多い職場の特徴は何ですか?
主に次の6つが挙げられます。
(1) 一人一人の役割が不明確で、成果や働きがい・やりがいなどが見えにくく、仕事に取り組む意義が見いだしにくい環境である
(2) 労働に見合った給与が支払われていない
(3) 給与が公平に決められていない
(4) 自らの判断と責任の下、一定の自由裁量で進めていくことができない
(5) 休暇制度が整っておらず、休むべき時に休むことができない
(6) 困ったときに相談がしづらい
など
職場でストレスを感じる1位は何ですか?
厚生労働省の調査では、職場でのうつの原因として、
1位 仕事の量・質
59.4%(57.5%)
2位 仕事の失敗、責任の発生等
34.0%(33.2%)
3位 対人関係(セクハラ、パワハラ含む)
31.3%(36.4%)
と報告されています。これらのストレスからうつ病をもたらすことが多いということですが、逆にうつ病になると、症状として、自責的、悲観的になったり、意欲や集中力が低下することで、些細なことでもストレスを強く感じやすくなるため、どんどん悪循環に陥っていってしまいます。